おじいちゃんと自転車

サクちゃんは5歳で自転車に乗れるようになったそうですが、私はそのくらいの時に同居していた祖父を亡くしました。いつも私を自転車に乗せて、色んな所に連れて行ってくれてたんです。一番良く憶えてるのは、近くの池にいるアヒルに餌をあげに行ってた事かなぁ。癌だったので、入院する前から体調は悪かったみたいなんですけど、それでもいつも自転車に乗せてくれました。私はまだ小さかったけど祖父が亡くなった時は、すごく泣いたのを憶えてます。だから今回のセカチュー、なんか色々と思い出して泣けました。サクちゃんにとっては、自分が自転車に乗せる人の死だったんですけど、私にとっては毎日自転車に乗せてくれる人の死だったのです。
今回のセカチューは、死別したおじいちゃんやおばあちゃんとの思い出がある人にとっては、かなり泣かされる話だったのではないでしょうか。